2015年04月02日

メイキング:「見習い天使は大忙し」

000_checkmove.JPG
(本エントリーはpixivにアップしたメイキングの補足版です。)

え〜と、メイキングというよりtipsです。

ちょっと、うごイラの次回作のために
自分のために整理してます。

うごイラの仕様上の条件は以下。

・一枚あたり8MB
・総アップロード容量 30MB
・総フレーム数 150枚

いわゆるアナログ時代の地上波の
セルアニメ基準、3コマ撮り(8fps)を
採用するものとして単純計算すると、
動かせる尺としては18.8(sec)が
うごイラの上限ということですね。

(GIFだと総フレーム数は500枚になるのですが
画質的にうごイラのメリットを活かせないと
思ってます。)

つまり、うごイラの作品としての
選択肢は以下となります。
・ワンアイデアで見せる
・ループで動きの面白さを見せる
・必要なカットのみ動かして、絵コンテを
 繋いでストーリーを見せる
・PVの抜粋版と割り切る

自分は動かしてみたいという気持ちが
先にあったのでループで見せるという
選択をしました。

ちなみに、自分はトレス台もペンタブも
使ってません。

作業工程は以下のとおり。
1.ネタ出し
2.ラフ
3.下描き
4.ペン入れ
5.撮影

ここで、「え、なんで撮影?」と思った方も
いるかもしれません。

本作の作成手順はアナログなセルアニメの手法を
忠実にトレースしています。なので、キャラクターと
背景をコンポジットする手順を便宜上「撮影」と
称しています。

では各工程を見ていきます。
1.ネタ出し
この工程はあまりに混沌として他人様に説明しようが
ないので割愛します。

2.ラフ
天使の基本的な動きのラフスケッチを起こします。
010_checkmove.JPG
こんな感じで一連の動きをメモします。
1(sec)で2歩くらいをイメージして片側だけ作ります。
両方とも作らないのはシルエット的に左右で
変わらないためです。

各タイミングに対してトンボをふっておきます。
これはあとでコンポジットする時の位置あわせ用です。

いったん、この連続したラフをスキャンし
タイミングごとにばらして
windowsムビーメーカーに喰わせて
動きをチェックします。
020_checkmove.JPG

動きとタイミングは前工程でチェックすることを
おススメします。言うまでもないことなのですが
ペン入れが終わった段階で動きから修正すると
カット内の全ての作画をやり直すことになります。
なので、面倒でも作業工程の完了時にチェックします。

3.下描き
030_checkmove.JPG
ラフを140%(A4->A3)に拡大します。
ラフ時点では動きを確認しやすいように小さめに作画しています。
下描きの段階である程度の書き込みができるように拡大し
これを転写したものをガイドラインにして作画します。

あとディティールでフレーム毎に変形したくないものもあります。
基本的な形については作画のガイドラインとなるスケッチをおこし
先ほどのラフを転写した下描きにディティールと転写していきます。

で、できあがった下描きをディティールを中心に修正します。

040_checkmove.JPG

ちなみに動かす部分だけ作画するというやり方もあるのですが
動きが不自然で小さくなってしまうので、採用しませんでした。
大きな動きをつけると、前後のフレーム間でのディティールの
つじつまは意外と気になりません。

逆にリミテッドアニメっぽく作る方が
フレーム間での細かいつじつまが
気になるのではないかと思います。

ここでも下描きをスキャンし
windowsムビーメーカーに喰わせて
動きをチェックします。
050_checkmove.JPG

この時点で平行して背景の下描きも作ってしまいます。
ちなみに背景の下につけてある目盛りは、
「・撮影」工程で位置あわせするためのガイドです。
この時点で背景の動くスピードも決めてしまいます。

4.ペン入れ
下描きがチェック済みであれば、単純作業となります。
比較的、地味な工程です。

今回、描き込みは控えめにしました。
というのも全力で仕上げるとフレーム間での仕上がりにバラつきが
でてしまうと考えたからです。

なのでコントロールできる範囲で仕上げるよう意識して作業しました。

5.撮影
出来上がった天使と背景をスキャンします。

背景
060_010_checkmove.JPG

動く雲(その1)
060_020_checkmove.JPG

動く雲(その2)
060_030_checkmove.JPG

ファイルはJPGファイル→BMPファイル(24bit)
→BMPファイル(モノクロ)→BMPファイル(24bit)
という手順で黒線だけ残します。

060_040_checkmove.JPG
前景となる雲と天使は背景部分を透過指定用のグレーで塗りつぶします。
グリーンバックにしてもいいのですが、ワーク用でも目にうるさいのは
いやなのでグレーにしています。

ここからは画面下部につけたトンボをもとにコンポジットしていきます。

(1)「移動する後景の雲」+「背景」
070_checkmove.JPG

(2)「天使」+(1)でコンポジットした画像
080_checkmove.JPG

(3)「移動する前景の雲」+(2)でコンポジットした画像
090_checkmove.JPG

コンポジットする際、「背景」を位置決めの基準としているのですが、
左上を基準にトリミングし、画面下のトンボを残しています。

これは位置決め用のトンボが必要なためなのですが、
左上にあわせておけば、キャンバスサイズを小さくするだけでトンボを
消しこむことが出来るからです。
100_checkmove.JPG

セルやペイントツールのレイヤーを駆使すれば、
(1)〜(3)のコンポジットを一度にできると思います。
でも、作業時のレイヤーが増えると
メモリに展開するデータ量が
自分の貧弱な作業環境には重過ぎるので
手順を分割しています。

で、全てのコンポジットが終わったところで
windowsムビーメーカーに喰わせて
最終的な動きをチェックします。
110_checkmove.JPG

幅を640(pix)基準の50(kb)のJPGファイルに変換し
1フレーム(8fps)でうごイラにアップしました。

基本的な作業手順は以上のとおりです。
見てくださった方のなんかの参考になれば幸いです。

ラベル:技法
posted by Amleth Machina at 00:48| Comment(0) | memo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月28日

「カベドン!ダイカイザー」の作業手順について

飛翔掘削さんのとこの巨大ロボットダイカイザーと甲殻怪獣娘ヴァラガロンで壁ドンやってみました。

作業手順の備忘録です。

@まずはスキャンした原画をモノクロ変換した画像にします。
01_20141227_dykizerwallatack_000_000_010_S.JPG

Aここでいったん、後工程で使用するマスクにするため、
奥行きごとに色分けしたベタ塗り画像を作ります
02_20141227_dykizerwallatack_000_000_020_mask_S.JPG

Bマスクの上に線画をオーバーレイし、
いったん仮色を置いてしまいます。
03_20141227_dykizerwallatack_000_000_030_S.JPG

C最終的なイメージに近い色を置きます。
04_20141227_dykizerwallatack_000_000_040_S.JPG

Dメインキャラの影入れをします。
05_20141227_dykizerwallatack_000_000_050_S.JPG

E前景の戦車も影を入れてしまいます。
06_20141227_dykizerwallatack_000_000_060_S.JPG

F一番奥の背景にかかる足元の土煙を「落とし水」で入れます。
07_20141227_dykizerwallatack_000_000_060_BG001_S.JPG

G一番奥の背景以外を先のベタ塗り画像を使ってマスクします。
08_20141227_dykizerwallatack_000_000_060_BG001_010_S.JPG

Hこの画像と元画像を合成します。
09_20141227_dykizerwallatack_000_000_070_S.JPG

I次にヴァラガロンちゃんの足元の土煙を「落とし水」で入れます。
10_20141227_dykizerwallatack_000_000_070_BG001_S.JPG

Jヴァラガロンちゃん、ダイカイザーと戦車を先のベタ塗り画像を使ってマスクします。
11_20141227_dykizerwallatack_000_000_070_BG001_010_S.JPG

Kこの画像と元画像を合成します。
12_20141227_dykizerwallatack_000_000_080_S.JPG

L今度はダイカイザーの足元の土煙を「落とし水」で入れます。
13_20141227_dykizerwallatack_000_000_080_BG001_S.JPG

M戦車を先のベタ塗り画像を使ってマスクします。
14_20141227_dykizerwallatack_000_000_080_BG001_010_S.JPG

Nこの画像と元画像を合成します。
15_20141227_dykizerwallatack_000_000_090_S.JPG

Oそして戦車の手前の土煙を「落とし水」で入れます。
16_20141227_dykizerwallatack_000_000_100_S.JPG

Pヴァラガロンちゃんの瞳にハイライトを入れます。
17_20141227_dykizerwallatack_000_000_110_S.JPG

Q最後にGIMPを使ってトーンカーブで色調を調整。
明度とコントラストを調整した後に「柔らかい発光」を適用。
これが最終画像になります。
この手順は「撮影技術」に近い感覚で作業します。
18_20141227_dykizerwallatack_000_000_120_S.JPG

仕上がりがアニメの1シーンっぽくなってるといいのですが。

posted by Amleth Machina at 01:43| Comment(0) | 実験クン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月15日

「緋色の変奏」の作業手順について

今回は着色したジェッソでプレパレーションした上に銀筆と白の色鉛筆で
描くというテーマでした。

以前、鉛筆であたりを入れてから・・・という作業手順を試みたのですが
用紙を汚すばかりでいいことがありませんでした。

でも銀筆で一発勝負というのは怖いので、ラフをプレパレーションした上に
ニードルで転写するという、格調高くも原始的な手順で作業しました。

まずは鉛筆でラフを作成。
これをコピーしたものをガイドにニードルであたりをつけます。

20141115_wolfalice_000_rough_S.JPG

この工程ではスキャンにひっかかりそうもないので、画像はありません。
で、仕上がりがこれです。

20141115_wolfalice_000_S.JPG

スキャンしても、取り込み時のサイズの画像を拡大表示しないと
ニードルの跡がわからないので、思ったよりよかったかなと思います。

20141115_wolfalice_000_zoomup.JPG


ラベル:技法
posted by Amleth Machina at 23:43| Comment(0) | 実験クン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月09日

デジ塗りのテスト」の彩色手順


「ようこそ、あたしの無慈悲な世界へ」に引き続き試した手順です。

1.白黒のみの画像データを作成するため、スキャンしたデータの紙色が強く出ていた背景色を
コントラストを強調して取り除きます。
20141108_altanativeline_000_000_010_S.JPG

2.ざっくり色を入れます。
20141108_altanativeline_000_000_020_S.JPG

3.1のデータを2のデータにオーバーレイし輪郭線を戻します。
20141108_altanativeline_000_000_030_S.JPG
これでもいいのですが、もう少しアナログっぽい色調にできないかと
ちょっと手を入れます。

4.輪郭線をいったん白抜きします。
20141108_altanativeline_000_000_030W_S.JPG
5.1のデータを透過度50%でオーバーレイします。
20141108_altanativeline_000_010_S.JPG

6.全体的に白っぽくなった色味をトーンカーブで調整し、出来上がりです。
20141108_altanativeline_010_S.JPG
「ようこそ、あたしの無慈悲な世界へ」に比べ描線が淡い感じで、
軽い雰囲気にしあがったんじゃないかと思います。

ラベル:コミック 技法
posted by Amleth Machina at 02:26| Comment(0) | 実験クン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ようこそ、あたしの無慈悲な世界へ」の彩色手順

ボールペンで描いたスケッチの描線を活かすように試した手順を整理します。

1.スキャンした直後の状態です。
20141108_welcometomycruelworld_000_000_000_S.JPG

2.GIMPのトーンカーブで描線を強調します。この画像データが最終的な描線と色調を決める基本画像となります。
20141108_welcometomycruelworld_000_000_010_S.JPG

3.白黒のみの画像データを作成するため、紙の色が強く出ていた背景色を
コントラストを強調して取り除きます。
20141108_welcometomycruelworld_000_000_011_S.JPG

4.2のデータをもとに全体的にセピア調になるようトーンカーブで調整します。
これは背景色をそのまま使用するためです。
20141108_welcometomycruelworld_000_000_020_S.JPG

5.3のデータを24bit→モノクロ→24bitと変換をかけ、白黒のみの画像データを作成します。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_000_S.JPG

6.基調色を入れ、4の画像を背景として使うため、透過指定用の色を背景に入れます。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_010_S.JPG

7.背景色を透過指定にし、4の画像を背景に合成します。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_020_S.JPG

8.前景色を入れます。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_030_S.JPG

9.5の画像を8の画像にオーバレイし、描線を戻します。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_040_S.JPG

10.ディティールを追加します。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_050_S.JPG

11.全体のバランスを見ながら、挿し色を調整します。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_060_S.JPG
12.最終的なディティールを追加します。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_070_S.JPG

13.12の画像をGIMPの油絵風効果を使用して輪郭がつぶれ気味の画像を作ります。
その上に2の画像を約50%の透過指定でオーバーレイします。
2の画像の背景色のグレーが12の色調に重なることで色味が落ち着いた感じに仕上がるように
狙ってます。もし12の画像の色味を活かすのであれば3の画像を50%でオーバーレイした方が
いいでしょう。
20141108_welcometomycruelworld_000_010_080_S.JPG

14.13で全体的に白っぽくなった色味をトーンカーブで調整し、出来上がりです。
20141108_welcometomycruelworld_010_S.JPG

思ったよりも古臭い絵本ぽい感じに仕上がったかな・・・と思っております。

ラベル:技法 コミック
posted by Amleth Machina at 02:20| Comment(0) | 実験クン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月13日

「文鳥と少女」の作業手順

今回はシャープペンシルで描いた線画を元に彩色しました。
描線を自然な質感で仕上げられないかな・・・という試みです。

1.まずはスキャンしてトリミングした状態です。
20141013_bunchoes_000_000_S.JPG

2.これを脱色とコントラスト調整をして、最終的にほしい線画を作ります。
20141013_bunchoes_000_010_S.JPG

3.バケツ塗りをするための画像を作るため、24bit→モノクロ→24bit変換をかけたモノクロ画像を作ります。
20141013_bunchoes_010_000_S.JPG

4.色を仮置きします。
20141013_bunchoes_010_010_S.JPG

5.塗り残しを完全につぶします。
20141013_bunchoes_010_020_S.JPG

6.影付けとディティールを追加します。
20141013_bunchoes_010_030_S.JPG

7.これを2の工程で作った線画と合成するために、輪郭線を白抜きします。
20141013_bunchoes_010_030_W_S.JPG

8.7の画像を背景に2の画像を50%透過で合成。50%透過で合成すると画像が白っぽくなるのでトーンカーブで彩色した状態に近づくよう色を上げ気味に調整します。
20141013_bunchoes_010_040_S.JPG

最近のデジタル彩色した作品より自然な感じに仕上がったんじゃないかと
本人的には気に入ってます。文鳥も描けたことですし・・・。
ラベル:技法
posted by Amleth Machina at 23:11| Comment(0) | 実験クン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月06日

「小さな魔女と小さな竜」の作業手順

今回、背景に「落とし水」を使ってみました。

といってもフォトショやらSAIやらGIMPなどをペンタブで使いこなしている方には、
どうでもいい話だと思います。

でも、ペンタブ嫌いの根っからのアンストッパブル・アナログ・ゴス・マシンが
マウスでデジタル彩色をこなすために、こんなことしてますという手順を
メモしときます。

まずは下書きです。
20141005_pncl_witchU_010_S.JPG

で、これをミリペン(PIGMA)の0.1mmでペン入れします。
20141005_littlewitchlittledragon_000_000_S.JPG

毎度のことですが、まずは色を仮置きしてしまいます。
20141005_littlewitchlittledragon_000_010_S.JPG

今回、背景を淡彩っぽくしたかったので、空を落とし水で彩色した画像と
背景の山並みを彩色した画像をつくります。
bg02_S.JPG

bg1_S.JPG

そしてそれぞれ、仮置きした空の色を透過にして空を彩色した画像と合成。
仮置きした山並みを透過にして山並みを彩色した画像を合成します。
20141005_littlewitchlittledragon_000_020_S.JPG

画像のトリミングがイケてなかったので、ちょっとトリミング。
20141005_littlewitchlittledragon_000_030_S.JPG

背景の森や木々の影を追加します。
20141005_littlewitchlittledragon_000_040_S.JPG

舞い散る葉を淡彩風にするため、葉っぱを落とし水で着色した画像を作成。
透過用の色を葉っぱに入れます。
leaf_S.JPG

20141005_littlewitchlittledragon_000_050_S.JPG

葉っぱの色を透過にして葉っぱを彩色した画像を合成します。
20141005_littlewitchlittledragon_000_060_S.JPG

竜の色をもっと鮮やかにしても大丈夫と判断できたので、竜の色を調整。
山並みの輪郭線も色トレスにします。
20141005_littlewitchlittledragon_000_070_S.JPG

影色などのディティールを追加。
20141005_littlewitchlittledragon_000_080_S.JPG

輪郭線をセピアっぽくします。あと葉っぱはオレンジに近い茶色の輪郭線にします。
20141005_littlewitchlittledragon_000_090_S.JPG

この状態だと、輪郭線も含め統一感を欠くので、トーンカーブで色調を調整し
「柔らかい発光」を適用して調整します。
20141005_littlewitchlittledragon_000_100_S.JPG

最後のプロセスが余計だったかどうか、いつも悩むところなのです。


ラベル:技法
posted by Amleth Machina at 01:53| Comment(0) | memo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「現象」の作業手順

今回は銀筆を使用せず、シャープペンシルの下書きに羽根ペンです。

これが下書きです。
20141005_pncl_witchT_010_S.JPG

仕上がりはこちら。
20141005_phanomenhexe_020_S.JPG

やはり、ジェッソなどのプレパレーションはつけペンの作業とは相性が悪いので、
今後、銀筆と羽根ペンのコンビネーションはないかな・・・という気がします。

ちょっと、残念ですが。
ラベル:技法
posted by Amleth Machina at 01:41| Comment(0) | memo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月21日

「trance between the stars」の作業手順

中世気分で銀筆、羽根ペンを使って、ちょっと優雅な気分で漫画を描けないかと思っている人もいるかもしれません。そこで、ちょっと今回、試した作業手順をメモしておきます。どちらかと言うと、優雅なイメージを打ち砕く感想となります。

*

原稿用紙に使用したのはケント200なのですが、もちろんそのままでは銀筆は使えません。なので、ジェッソ(リキテックス)でプレパレーションしています。

以前もここで書いたように銀筆は綺麗に修正することができません。そのため、いったんシャープペンシルでアタリをつけます。
20140921_trancebetweenthestars_making_010_S.JPG
次にアタリを消しながら銀筆で下書きをしていきます。
20140921_trancebetweenthestars_making_020_S.JPG
そのあとで下書きを元に羽根ペンでペン入れをしていきます。
20140921_trancebetweenthestars_making_030_S.JPG
ところが、この手順で作業してみたところ最初に考えていた以上にめんどくさいことになったのです。

使用する原稿用紙を事前にプレパレーションしないといけません。一枚絵のために下地を作るのならともかく、漫画原稿用紙を全て処理することを考えると、いきなり萎えます。

プレパレーションしてある上ではシャープペンシルは普通以上に濃くなってしまうため手でひきずると原稿を汚してしまうのです。おなけにジェッソの目に入ってしまうようで消しゴムで綺麗に消しきれません。

また、プレパレーションした上で羽根ペンを使うと、ペン先が劣化しやすく小まめにナイフで微調整しないと、まともな線がひけなくなってしまいます。

おまけにジェッソの上だと吸湿性の関係か、ケント紙の表面に直接ペン入れするより乾燥に時間がかかるのです。ひきずらないように注意しながら作業をすると効率が悪くてしかたありません。

一枚絵であれば、この手順も許容範囲と思うのですが、漫画原稿を仕上げるのは今回の二枚が限界かもしれません。銀筆をあきらめて羽根ペンだけにすれば、プレパレーションの工程とシャープペンシルでアタリをつける工程がなくなります。ペン先の劣化も抑えられるため微調整の手間も減るのですが・・・。

*

効率をとるか、気分をとるかちょっと、悩んでいるところです。
ラベル:技法 コミック
posted by Amleth Machina at 23:42| Comment(0) | memo | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月01日

最近試しているペン先について

最近、純粋に気分的な理由でガラスペンと羽根ペンを試しています。

根が単純なもので、道具を変えてみると、ついその道具のイメージから絵柄もちょっといじってみてしまうのです。

参考画像は下書きもなにもなしで、各ペン先で安いA4のコピー用紙に描きなぐったものです。もちろん、以下は個人的な感想で必ずしも万人向けではないことを言い添えておきます。
20140831_sketch_010.JPG
・ガラスペン
使い勝手が硬質な感じで、割と均質な線になるような気がします。
太さはペン先の傾け具合になるのかな?
かっちりとした描きかたに向いているような気がします。

あと自分の使っているウィンザーニュートンとの相性の問題なのか、このスケッチを描いている間だけでもティッシュでぬぐったつもりでも目詰まりしたような感じになってしまいます、気のせいかもしれませんが。
証券用インクのような、無粋なインクで試してみようかと思ってます。

自分にはきっちりとしすぎた感じで、ちょっと苦手かな?
これで一枚描きとおすのは厳しい気がします。

もしかしたら優雅なベネチアングラスのガラスペンだったら、純粋に気分の問題で手のひらを返すかもしれません。


・羽根ペン
ペン先が金属製のペン先に比べて柔らかいので、筆捌きがそのまま描線に出てしまいます。

自分にとっては丸ペンの延長線上にあります。もちろん精度は粗いのですが・・・。
これで一枚描きとおすのは全然問題ないと思ってますが、多分これは大幅に個人差のある意見だと思います。

というのも使い勝手はめんどくさいです。
自分で加工しなければ使えない時点で、他人様に薦められるようなものではありません。

でも、ビジュアル的に優雅なところと触覚がそのまま描線に出てしまうところが大好きです。

・ミリペン
初めて試したものではありませんが、ここを読まれている方にも親近感のあるミリペンを参考的に載せておきます。

いつもPIGMAを使ってます。描線の勢いを良い加減に殺してくれるので、スキャン後にバケツ塗りする際には重宝してます。

筆捌きを気にしなくても均質な描線を得ることができるので、効率性の面だけで言えば無茶苦茶優秀なペンだと思います。

でも、個人的には気持ちよくないのです。



ラベル:技法
posted by Amleth Machina at 01:56| Comment(0) | 落書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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